1年の計は元旦にあり

更新日:2021年5月7日


小学校にあがる頃、この慣用句の中でケイの意味だけがどうしても解らなかった。

父親に聞いてみると、返ってきたのは「谷啓のケイだよ」との返事。父親はそのとき酒に酔っていたのだ。


結局、僕はそれから義務教育が終わるまでの間、ずっと1年のケイとは「谷啓のケイ」のことだと思っていた。


なぜ元旦に谷啓なのか、自分なりに考えた結果、元日に放映される『スター隠し芸大会』にいつも谷啓が出ているからではないのか、と分析し、納得させていたのだ。


たまに谷啓が出ていない回もあったが、その場合は「小椋佳」が出ていたり、どちらの姿が見えないときは、如才なく「清水圭」が出演している。


「一年のケイは元旦にあり」という慣用句の為だけに元日にケイのつく芸能人がキャスティングされ続けているのか。

それとも、たまたま元日のTV番組にケイのつく芸能人の出演率が高いことへの皮肉から生まれた言葉なのか。


昼下がりの授業中、ずっとこの疑問が頭をもたげ、僕の成績は下がり続けた。


ケイとは「計画の計」であることを知ったのは、高校にあがる頃である。

僕のあまりの成績の悪さに母親が呼んだ家庭教師のルミ子さんに教えられたのだ。

彼女は近所に住む大学生で、「真梨邑ケイ」にそっくりな容姿をしていた。さらに年をとるにつれ完全に本人と見分けがつかなくなり、いまでは松戸で「軽食ケイ」という名前のスナックを経営している。


思い起こしてみれば、劇団に入団して初めて付いた役が「警備員」であり、声の職業をはじめて最初に入ったのは「すまけい」さんの所属事務所だった。


なるほど。

「ケイの呪縛」から逃れるように僕はフリーランスとなったのだと、今わかった。

僕が計画が嫌いな人間になったのも、間違いなくこれが原因なのです。

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